戸板女子短期大学 教務部の薮下周平さん。彼の仕事は学生の入学から卒業までを「キャリア計画」という視点でサポートすること。さまざまな事業規模の企業であらゆる業務を行なってきた「ゼネラリスト」の彼が、2018年7月に戸板女子短期大学に転職に至るまでの経緯と、学生たちへ送るメッセージをお届けします。
ファッション誌のような大学案内に驚き、魅了されていった
私が戸板女子短期大学と出会ったのは2018年3月、前職の人材紹介会社の担当営業として訪問したことがきっかけです。
前職ではさまざまな企業を訪問していましたが、学校に訪問する機会はあまりなく、それこそ大学を卒業して以来だったので、少し緊張したのを覚えています。
最初に訪れた時の印象としては「都心にあって、校舎が非常に綺麗な学校だな」ということ。
そして、当時は学校の職員という仕事をよく知らなかったので、「働いている皆さんは一体どんな仕事をしているのだろうか」と興味がある程度でした。その時、一番印象に残ったのは、今の上司にあたるキャリアセンターの部長に見せてもらった大学案内パンフレットです。
他の大学にはない、雑誌のような非常に凝ったつくりになっていて、一目で読みたくなり、「面白い学校だな」と感じたのを覚えています。
それまで私がイメージしていた大学案内パンフレットは、どの大学も同じような、お固いイメージのものでしたが、戸板女子短大のパンフレットは、まるでファッション誌のようなおしゃれなもので、会社に帰って同僚に見せて「こんな大学があるんです」と伝えて回ったくらい新鮮な驚きがあったんです。
また、今後ますます進む少子化にあっても「大学改革」を行ないながら、最先端のイベントに参加したり、Googleやリクルートなど世界的な企業の授業を取り入れたりしていて、「短期大学ナンバーワンを目指す」と有言実行し、チャレンジしているところにも惹かれました。
一般企業では当たり前のようなことでも、教育機関ではこれまで行なえなったような事にひとつずつ挑戦していき、新しい大学経営のあり方を模索しているところが非常に面白く、私も微力ながら一緒に盛り上げていきたいと感じました。
その後、縁が合って2018年7月より戸板女子短期大学のキャリアセンターで働く事になりました。
前職は大企業の営業マンで、大きな組織の風土や考え方を学ぶにはちょうど良い環境でした。ただ、私自身として「もう少し小さな組織で営業以外の仕事もいろいろやっていきたい」と思っていた時期でもあり、ちょうどいいタイミングで当校と出会うことができました。
中小・大手から起業まで、さまざまな場所で幅広いキャリアを積んだ
私は、きしめんやひつまぶしで有名な愛知県名古屋市で生まれ、お城が有名な兵庫県姫路市で育ちました。
横浜の大学に入学するのを機に上京して、社会人になってからは、ずっと東京に住んでいます。
大学卒業後にアイア株式会社という中堅のアパレルメーカーに就職して、2年間、直営店舗の営業担当として店長やスタッフのモチベーションアップや在庫・売上管理を行ないました。
2013年11月には、株式会社ホイックという保育業界に特化した人材会社を立ち上げ、取締役に就任し、保育業界に特化した求人サイト「保育エージェント」というサービスを開始しました。営業や経営管理などさまざまな業務を何でもしていました。
2015年4月から、前職にあたるパーソルキャリア(旧インテリジェンス)株式会社のエグゼクティブサーチという部署で、トップマネジメント層やスペシャリストの転職支援を行ないました。
こうしてさまざまな業種と関わってきましたが、私としては保育業界の人材会社を立ち上げて、規模は小さかったものの、ある程度まで軌道に乗せた経験が非常に面白く、やりがいを感じていました。
そして今、戸板女子短期大学で携わっているさまざまな仕事に、当時と同じようなやりがいを感じています。
目標は「ゼネラリスト」として、「短期大学ナンバーワン」に導くこと
私は、戸板女子短期大学キャリアセンターに所属しています。前職の経験を生かして活かして、大手企業や、これからのAI時代に主軸になってくるであろう新興企業への就職先の開拓を担当しています。
その他、進路に困っている学生の相談役、データ分析、就職イベントの企画・運営などを担いながら、産学連携プロジェクトや学園祭企画にも携わっています。
まさに、願っていた通りの「何でも屋」をやっています(笑)。
これまで携わってきた企業の規模は、10名から4000名と本当にさまざまです。そのなかで、仕組みやルールが整っていない組織ではそれをつくり、でき上がった仕組みやルールがある組織ではブラッシュアップしたりと、臨機応変に対応してきました。
また、営業職というフロント業務を中心にしながら、事業戦略や営業企画、WEB制作といったミドル業務から人事や経理といったバック業務まで幅広い経験があり、真の「ゼネラリスト」として職務をこなすことができる点が、私の一番の強みだと考えています。
私のこれまでの営業経験を生かして、今以上に魅力的な就職先を開拓して、実際に学生を入社させることができれば、戸板女子短期大学が目指している「短期大学ナンバーワン」に必ずなれると思っています。
届けたいメッセージはただひとつ「意思あるところに道は拓ける」
私が大切にしている言葉に、
「Where there is a will, there is a way.」
という言葉があります。
これは、第16代アメリカ大統領のエイブラハム・リンカーンの言葉で、日本語訳としては、「意思あるところに道は拓ける」という意味で、私の好きな言葉です。
リンカーンの経歴は割愛させていただきますが、貧しい農村生まれの少年がアメリカ大統領に上り詰めるという、まさに「アメリカンドリーム」を地でいったのがリンカーンだと言われていて、今でもアメリカでは、歴代大統領のなかで人気が高いそうです。
私は、リンカーンには遠く及びませんが、勉強でも仕事でもさまざまなことにチャレンジしてきましたし、これからもしていくつもりです。そんな私が言えるのは、
「あなたがもし、何が何でもやり遂げるんだという明確な目標があれば、必ず果たすことができる」ということ。
学生の皆さんには、戸板女子短期大学に入学した時の目標を忘れないだけでなく、それを「何が何でもやり遂げる」という強い意志を持って、これからの学生生活を過ごしてもらえればと思っています。
編集:入試・広報部 澁谷
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