令和6年度の服飾芸術科プロジェクト演習「アパレルブランド起業プロジェクト ～ supported by once elf」では、ファッション企業once elf様との産学連携企画として学生たちが実際に自分たちのブランドを立ち上げ、運営するという授業を実施しております。
昨年度からスタートしたこのプロジェクトは、ファッション業界で活躍するプロフェッショナルのサポートを受けることができる産学連携の特別授業です。

前期の授業を終えた学生たちは、それぞれのコンセプトのもとチームを編成し、いよいよ実際の商品開発の段階へと入ります。利益計画やロゴのデザイン、ペルソナ分析など、これまでのonce elf様の講義内で学んだアパレルブランド起業に必要なノウハウを生かし、本格的な事業プランを練っていきます。この授業では実際の利益や損失が出ます。そのことを意識しながらのワークでは、学生たちの真剣な表情と共に緊張感が漂っていました。

商品のデザインや価格帯のイメージできると、いよいよファストファッション流通の本場、韓国は東大門(トンデモン)へ。夏休みの期間を利用しての渡航なので、旅行のような気分になりますがこれは実習！仁川(インチョン)国際空港に着くなり息つく暇もなく東大門へ移動、そしてonce elf様指導の元、深夜の買付が始まります。東大門は街一帯がアパレルの市場となっており、その稼働時間は深夜から朝までなのです。本当に怒涛の3日間！行った人にしか分からない韓国アパレルの裏側を経験できる貴重な時間となりました。

それでは今回、買付実習に参加した各ブランドの声を見てみましょう！

ブランド名「#Y010 」

アパレル起業プロジェクトの一環として、韓国での買い付けを経験しました。現地では、利益を確保しつつお客様に購入しやすい価格を設定しながら買付をする難しさを痛感。また、顧客のニーズを考慮しながら商品展開をイメージすることにも苦労を感じました。 普段利用している店舗の価格を参考に、ブランドの価格帯を設定するなど試行錯誤を重ね、現在はブランド独自のデザインの商品を販売しています。 他にはない可愛いエッセンスを加えることで、自分たちのブランドらしさを出すことができました。この買い付けと販売の経験を通じて、ブランド運営の楽しさと難しさを今まさに学んでいます。

ブランド名「Cupid♡bless」

韓国実習を通して、初めての海外、初めての買い付けで不安なことだらけでした。 東大門の市場ならではの独特のルールや雰囲気に最初は圧倒されていたのですが、すぐに私たちが韓国語が流暢ではないことを理解していただき、日本語や英語、分かりやすいジェスチャーや電卓などを使って接客してくださる方ばかりでとても感動しました。 自分たちのブランドにあったファッション素材を探すのはとても骨の折れる作業でしたが、理想的な仕入ができ、本当に貴重な体験だったと思います。 今後、この経験を活かしてより良い商品開発や企画を行い、自分たちのブランドをさらに成長させたいです！

ブランド名「southernX」

韓国での買い付けを通じて多くの学びがありました。買い付けに言った市場ではありとあらゆる種類のアイテムがあり、その想像をこえる豊富さに、本当にこの中から理想の素材が見つけられるのかという不安もありましたが、日本にいるメンバーも含めて連絡を取り合い、意見を共有しながらブランドのイメージにピッタリの素材選びができました。 また、商品単品の良さだけで選ぶのではなく、トータルコーディネートができるかを意識しながらデザインしていたので、その点においても最終的に納得のいく買い付けをすることができてよかったです。 言語面では、分からないところがあれば翻訳機や電卓を活用し、コミュニケーションの壁も滞在中に少しずつ克服できたことも大きな学びとなりました。初めての海外で不安もありましたが、日本では体験できないとても良い経験となりました。

渡航の様子はTikTokにてその一部をご紹介しています！「授業内で０からアパレル立ち上げる大学1年生」で探してみてください！
この3日間の貴重な経験を形にするべく、来たるECサイト立ち上げ、POPUPショップの開設を目標に学生たちは日々、独創的な商品開発に励んでいます。どんなアイテムが生み出されるのか楽しみですね！引き続き応援よろしくお願いします！

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