2024年9月15日(日)、千葉県山武郡九十九里町にあるランドロームフードマーケット九十九里店を訪問し、戸板女子短期大学の学生12名が製造販売会に参加しました。本プロジェクトでは、自分たちが開発した丼物3品とデザート1品の製造・陳列・販売を行うというミッションです。
プロジェクトの概要
戸板女子短期大学では、単なる商品開発に留まらず、**マーチャンダイジング(MD)**を実施しています。MDとは、生産から消費に至るすべてのプロセスを考え抜き、商品を企画・製造・販売する一連の流れを指します。今回のプロジェクトでは、学生たちが自ら考案した商品を大量調理し、店頭でお客様に提案や接客を行いながら販売を実践。この経験を通して、商品開発の最終工程を体験しました。
製造工程の学び
製造過程では、ただ味が良いだけではなく、「簡単に、かつ見栄え良く作れる商品」が重要であることを体感しました。この考え方は、製造業でよく言われる「後工程はお客様」に通じます。
「後工程はお客様」とは、次の工程を担う人が満足できる製品やサービスを提供するという考え方です。学生たちは、商品を実際に大量調理することで、アルバイトスタッフでも簡単に調理可能な設計であるか、またその改善点について学びました。この経験は、次の商品開発につながる貴重な気付きとなりました。
陳列と販売の工夫
**VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)**にも力を入れ、商品の陳列方法やシールの貼り方が売上に与える影響を学びました。また、販売の場では、お客様から直接意見を伺うことで、商品の魅力や改良点を実感しました。さらに、店内放送やPOP作成を通じて、いかにお客様に商品の存在を気づいてもらい、購入意欲を高めるかを実践的に学びました。特に、店内放送では、効果的な話し方や伝えるべき内容を工夫することで、お客様に商品の魅力を伝える重要性を体験しました。
実践的な学びの場
本プロジェクトでは、専門知識を持つ講師陣の指導のもと、実際の企業で行われる商品開発や企画立案の一連の流れを体験。インターン以上に実践的な学びを提供する内容となっています。さらに、学生が開発した商品は「お弁当・お惣菜大賞2025」にエントリーされており、その成果が評価されることを目指しています。
今回のプロジェクトは、学生たちが実際の現場で得た学びを次の挑戦へとつなげる大きな一歩となりました。
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