戸板女子短期大学の「みんなとプロジェクト」の学生メンバーは、東京都済生会中央病院附属乳児院でのボランティア(手作りお菓子の会)に参加しました。
この学生メンバーは、はちみつを使用したお菓子の商品開発だけでなく、ボランティア活動にも力を入れています。
今年で2年目の取り組みとなりますが、服飾芸術科では、私が初めての参加となります。
私は乳児院ボランティア実施前の打ち合わせで、はじめて乳児院のことを知りました。その際に私たちは小さい頃は家に帰ると親がいて、その日あったことを報告したりしていましたが、乳児院にいる子どもたちはそれができないと聞き、自分が恵まれた環境にいることにとても感謝しました。
乳児院での事前打ち合わせでは、乳児院のスタッフや栄養士の方々と話し合いを行い、お菓子の中に入っている材料などについて、どのように工夫したら安全に楽しく食べれるかを考えました。
ボランティア実施当日を迎え、参加してくれた3歳以下の子どもたちは、最初は緊張していて話してくれなかったけれど、徐々に打ち解けてくれて首を振っておいしいの合図をしてくれたり、おかわりをしてくれたりする子どももいました。
乳児院はスタッフの方や地域のボランティアの方のサポートで成り立っています。乳児院の子どもたちには、本来、親と子どもが一緒に生活できるはずの場所である「家庭」が形成されていません。
子どもたちには、家族の愛と支えが必要ですが、乳児院では多くの子どもたちが一度に育てられます。それによって子どもたちが十分な愛情や個別のケアを受けることが難しくなっています。ですが、このような集団での養育でも、十分な愛情と個性に合わせたケアを提供できるように、家庭的な養育を大切にしています。
今回のボランティアでの子どもたちとの関わりを通じて、安心感や楽しい瞬間を提供することの重要性や親になることの責任を考えさせられました。
私は服飾芸術科の学生なので、同じくボランティアに参加した食物栄養科の学生と先生にレシピを考えて頂き、力を合わせて今回のボランティアに参加しました。
有難いことに乳児院の方々から、また来年もお願いしますと言っていただけたので、これからもどうしたら子どもたちに楽しんでもらえる企画ができるか、考えていきたいと思います。