新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
教職員、在学生一同、皆さまの入学を心から歓迎いたします。
そして、ご家族の皆様には、本日の晴れやかな日を迎えられ、お喜びもひとしおのことと心よりお祝い申し上げます。
新入生の皆さん、本日、みなさんはこの戸板女子短期大学の学生という新たな扉を開き、学びの場に足を踏み入れました。
そこには、さまざまな学びの席、チャレンジの場が用意されていますが、そこでどれだけ吸収し、力を蓄えられるかは、皆さん次第でもあります。自ら問いをたて、あるいは好奇心や勇気を携えて歩みを進め、さらなる挑戦の扉を開くか否かも皆さん次第です。
この3月の卒業生で、さかんに歩みを進め、大きく力を伸ばした学生の一部が、後輩や私に残していってくれた言葉を3つだけ紹介します。
「戸板にきたら挑戦しなきゃ損! チャンスはある!」
「忙しい2年間だけど、すべてに参加して後悔なし」
「2年間過ごしてみて、自分の強みを見つけることができました。それ ぞれが持っている力を皆で出し合うことで、とても大きな力になると いうこともよくわかりました。戸板での2年間は私の宝物です。」
短大は2年間しかありませんが、こうした学生たちは、「2年間しかない」ことを味方にしています。
「2年間しかない」からこそ、「学ぶ」ことに時間とエネルギーを割き、1日1日を大切にして凝縮した充実した学生時代を過ごしていきます。
皆さんは2年後、どのような言葉を後輩に残していける卒業生になりたいでしょうか—–。
122年前に本学の前身である戸板裁縫学校を建てた創立者 戸板関子先生は
何事もやってみなければ楽しさはわからない。楽しさのなかに人間の進歩がある。
ということばを残しています。
創立者の精神を受け継ぎ、みなさんもまずは「やってみて」ください。
この学校では、みなさんの挑戦と成長の場と、それを支援する教職員や2年生がたくさん待っています。
扉を軽やかに開き、懸命に取り組むことでの楽しさをたくさん体感していって下さい。
ご家族の皆様、お嬢様方は、成人となり、そして本日、大学生となって、急速に成長し、おとなびていきます。が、しっかりしているように見えても、大学での新しい学びや環境に対するとまどい、就職活動に関しての不安なども生じます。
私たち教職員は、学生の皆さんをしっかり支援してまいりますが
ご家族の皆様におかれましても、本学の教育を十分にご理解いただき、ご支援とご協力を賜りますよう、何とぞよろしくお願いいたします。
それでは、新入生の皆さん、明日から新たな扉をいくつも開いていきましょう。
皆さんの成長を心から楽しみにしています。
最後になりましたが
桜の開花宣言が続き、華やかな春の息吹が感じられる佳き日に、ご来賓の皆さま、ご家族や関係者の皆様のご臨席を賜り入学式の挙行となりましたことを、心より感謝申し上げ、私からの式辞とさせていただきます。
戸板女子短期大学 学長
白川はるひ