戸板女子短期大学 服飾芸術科 ファッションビジネス(企画)ゼミ担当の大滝です。
戸板女子短期大学のキャリアゼミでは担当の教員が就活指導も兼ねています。
ファッションビジネス(企画)ゼミではスタートから少なくとも毎月個別に進路・就活面談をしていきますが、1年生後期のキャリアゼミが始まる9月からは、就活も1つの大きな指導の柱となっていきます。
昨年卒業したゼミ生では大手アパレルでの新卒プレス職採用にて夢を叶えた学生がおりましたが、今年度はゼミ2つの柱の1つである企画デザイナー職の採用となり夢の入り口をゲットしたゼミ生を紹介したいと思います。
夢の実現への一歩 島田晶さんのファッションブランドへの道
島田晶さんはファッションビジネス(企画)ゼミでは、高知県出身、四国地方から東京の戸板女子短期大学を選んでくれました。
1年時に面談をした時の記憶を思い起こすと
「あまりコミュニケーションに自信がなくて、販売職は向いていないし、
就活の面接とか全然自信がありません・・・」
といった消極的な感じでした。
私は必ずその学生の夢を聞くようにしていますが、その時の彼女の言葉を覚えています。
“将来自分でファッションブランドを作りたいです!”
何度かの進路の面談の中で、EC(イーコマーズ)職も販売ほどコミュニケーション力が必要とされない気がするので希望しますと言っていた時期もありましたね。
販売以外の職種を検討し迷っていた時期なんだと思います。
そして2年生前期の就活がスタートしている時期での面談では、既に3月から正式に就活がスタートして面接が進んでいる学生も出てきている状況でした。
この時期の面談は一人一人時間をかけて就活に向けての明確な目標設定をしてもらいます。
指導というよりはファシリテーションといった方が近いでしょうか!?
迷っている学生を自らの言葉で導いていくというイメージです。
島田さんに関してもその時は迷っている状態だったと思います。
再度改めて夢を聞いたところ、それでも変わらずに
自分のファッションブランドを韓国でつくりたいんです!」ということでした。
それもメンズ(ぽい)ブランドです。
かれこれ1時間近く導いて、細かい内容は忘れましたが、
「可能性が少ないけど、企画デザイナー職にトライしてデザイナーとなり将来の夢に近づけたい!」という結論に導かれました。
その時の島田さんは真剣な面持ち(もしかしたら決意の涙みたいなものが見えたのか見えなかったのか?)でした。
私としては、
ついに逃げ道を塞いで前向きな決心をしてくれたな!
これで真面目な島田さんのことだから可能な限り頑張ってくれるに違いない!
という印象を受けたのでした。
そしてアパレルの企画職採用を目的とした就活が正式にスタートしました。
いくつかの企画職採用を受けましたが、自分で探してきた求人を見て、
「その会社あってるよ!!」と思わず言ってしまいましたが、
メンズユニセックスのストリートカジュアルブランドを運営する老舗アパレル会社だったのです。
懐かしい! 就活指導はほぼレディース系アパレルなので忘れていました・・・
私が最初に就職したメンズのメリヤス業界を構成する老舗アパレルだったのです。
そして私の直感通り、島田さんはポートフォリオ及び面接を頑張りその企画デザイナー職をゲットしたのでした。
その成功の要因を本人に聞きました。
ブランドプロデュース論・演習の授業を受講したこと。
ブランドを完成させる上での流れから具体的な内容まで考えていくことで、今あるブランドを分析して明確な提案ができた。
その内容をポートフォリオに載せると、現役MDの方にも驚かれた。
とのことでした。
(ブランドプロデュース論・演習はファッションビジネス(企画)履修モデル選択科目:大滝が担当しています)
通常の服飾系の学校では、デザイナー職を目指すのは高校時に造形系学科に行っていた学生が多く、島田さんのように普通科高校卒の場合は、ハンデがありそれなりにポイントを得た短期間での習得が必須となります。それを頑張ってこなしてくれたわけです。
夢の入り口をゲットできた島田さんには、すでに次の目標が設定されました。
卒業後は企画職として一つのブランドを任せてもらえるよう頑張り、新しいブランドの立ち上げに関わり、独立したのちに韓国に移住して自分のブランドをもつ!
です。
『学生の夢の実現に向けたサポート』が私のミッションとなっていますが、
島田さんのように直向きに頑張って夢を実現したい!という学生には感激します。
そして、ファッション業界の1つのキーワードは『感激』です。
そういった意思が彼女のポートフォリオや面接の表情に出ていたのだと思います。
またゼミ以外でも島田さんは広報スタッフチームといたんや学園祭TOITAFes実行委員、ダンスサークルVIGORなどで活躍していますが、
「企画から運営まで0からすべて自分たちで企画して進めていく中で、大変なことも周囲と協力し合いできあがった企画が盛り上がった時は達成感がありました。」
と、様々な活動もプラスになったとのことでした。
これからも戸板女子短期大学は、今時忘れがちになる『夢』を持っている学生を引き続きサポートしていきたいと思います。
島田さん、これからも夢の実現に向けて頑張ってください!
夢は叶います。
服飾芸術科 大滝秀一
本件に関するお問い合わせ先
戸板女子短期大学 入試・広報部 澁谷まで
TEL 03-3452-0696