新入生の皆さん、戸板女子短期大学へのご入学おめでとうございます。
そしてご家族のみなさま、本日はまことにおめでとうございます。
今年度は数年ぶりにこのように3学科の入学生を一堂に会し、
またご家族、ご来賓のみなさまにもご臨席いただきながら入学式を挙行できますことを
この場に立ち、改めて大変嬉しく感じております。
さあ新入生の皆さん、本日からみなさんはこの戸板女子短期大学の学生です。
学生という「学ぶ」ことに時間とエネルギーを割くことができる特権を持った
これからの2年間、多くのことを吸収し、自分を成長させてください。
卒業生の言葉をまずお話しさせてください。
卒業して半年くらい経ってから遊びにきてくれたときのことです。
「戸板にいた2年間が充実しすぎていて、仕事が物足りない」
その卒業生は笑いながら話してくれました。
その学生は、授業はもちろんのこと、学生会、学園祭、サークル、その他さまざまな課外活動に積極的に参加し、行事があるといつも必ずそこにいて活動的に動いているというような学生でした。
まだ職場では新人なので遠慮しながら過ごしているけれど、そのうちいろいろ始めますよ、と力強く言って帰っていく姿には、本当に頼もしさを感じ、嬉しさを禁じえませんでした。
そのほかにも、高校までの自分と、戸板に入ってからの自分は全く違う、高校時代の友人が見たら、いまこのように活動している私を見て驚くだろう、そのようなこと言ってくれた卒業生も何人もいます。
今日、この入学式の場でみなさんが目にする2年生たちも、わたしたちの自慢の学生です。舞台上に出てくる2年生しかり、この入学式の運営を手伝ってくれている2年生しかりです。みなさんは、是非、そうした2年生、卒業生に続いていって下さい。
短大には2年間しかありません。
1年を待たずして就職活動がやってきて、その1年後には卒業です。
この1年ごとの大きな区切りを是非自分の味方にしてください。
やってみようかどうしようかではなく、やりましょう。
みなさんに力をつけて成長してもらいたいと思ってうずうずしている教職員がこの学校にはたくさんいます。そして、みなさんといっしょに楽しく短大生活を送りたいとおもっている2年生が笑顔で待っています。
戸板女子短期大学でのさまざまな学びの体験の渦に、おもしろがりながら是非上手に巻き込まれてください。
そしてさきほどの卒業生のように、2年後に「充実しすぎていた2年間だった」と言えるように過ごしていください。
最後に121年前に本学の前身である戸板裁縫学校を建てた創立者 戸板関子先生の言葉を送ります。
何事もやってみなければ楽しさはわからない。楽しさのなかに人間の進歩がある。
今日から楽しみながら、成長の扉を次々に開いていって下さい。
2023年4月1日
戸板女子短期大学
学長 白川はるひ