活動に戸板女子短期大学生が、備前市と連携して挑戦します!
東京の戸板女子短期大学 食物栄養科が岡山の備前市とコラボ !『20歳のお祝いに備前焼のご飯茶碗を贈ろうプロジェクト』で、備前焼のすばらしさを広め、日本の日常の食卓をもっと豊かにするための活動を行っていきます。
戸板女子短期大学(東京都港区、白川はるひ学長)は、備前市(岡山県備前市、吉村武司市長)と備前焼の振興活動について産官学連携を行うこととし、2月7日に戸板女子短期大学内にて調印式を執り行います。
備前焼は日本六古窯(備前・越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波)の一つであり、その中でも一番長い1000年以上の歴史を持つ焼き物で、すでに知名度は高いと言えます。しかしながら、備前焼を始め、日本の焼き物文化は今危機的状況にあります。それは、100円ショップの流行により、安価で便利な食器が日本の一般家庭に普及したからです。食器の購入にお金をかけるということが特別なことになってしまいました。しかし、よくよく考えてみれば、例えばご飯茶碗というのは、ほぼ毎日のように使うもので、誤って壊れてしまったりしなければ何年も、何十年も使うことができるものです。そのような愛着を持つべきものが100円である必要があると思いますでしょうか?洋服にかけるお金を考えてみると、多くの人が2〜3年着るものに数千円から数万円使うことを厭いません。自分自身の毎日の食卓をもっと豊かにするために、もうちょっと普段使う食器にこだわりをもって欲しい!という思いから、戸板女子短期大学で栄養士を目指す女子大生達が立ち上がることになりました。
もっと日常の食器にこだわりを持って欲しいという思いを一般の方に広めるために、我々はある新しい文化を作ることに挑戦していきます。それは、「20歳のお祝いに備前焼のご飯茶碗を親から我が子に贈る」習慣を根付かせるというものです。かつては女の子には振り袖、男の子には紋付袴を仕立てて贈るという習慣がありましたが、現代では、ほとんどの場合レンタルで、20歳に何か記念になるものを贈るという習慣がありません。20歳になった我が子に、大人のたしなみとして、毎日使うご飯茶碗に一生モノの伝統工芸食器を贈るというのは素敵だと思いませんでしょうか。
そもそも日本人には、「ご飯茶碗と汁茶椀と箸」は自分専用のものを使用するという、世界にも稀な独特な文化があります。あまりにも普通のことで意識されておらず、他国でも同様だと思っている方が多いですが、実はこれは日本人独特の文化なのです。西洋や中国では、食器はセット買いするので同じ絵柄のものを共用で使いまわします。箸やフォークも共用です。また、シルバーで作られたようなどんなに高価なナイフやフォークにも、家紋にあたるものを入れることはあっても、個人の名前を入れることはありません。外食での割り箸文化というのも自分専用の箸を使う日本人の習慣から生み出されたものです。
この文化の認知を広め、せっかくの自分専用のお茶碗にもっとこだわりを持ち、毎日の食卓をより豊かにしようと呼びかけていきます。
このプロジェクトは日本の伝統的な焼き物文化と食文化を守るために、新しい文化を提案する試みです。今後の活動にご注目いただき、共感いただける方は、一緒に盛り上げていただけましたら大変うれしく思います。
■戸板女子短期大学について
戸板女子短期大学は、東京都港区内にある1902年創立の私立短期大学です。起源となっている戸板裁縫学校からの伝統を受けついで、全国の短大でも少数となっている服飾教育を専門としている「服飾芸術科」、栄養士養成の「食物栄養科」や、英語教育に力を入れている「国際コミュニケーション学科」を設置しています。3学科ともに、基礎教育、社会人としての実学教育、企業地域連携、プレゼンテーションに力を入れています。
URL : https://www.toita.ac.jp/
【関連サイト】
戸板女子短期大学 https://www.toita.ac.jp/
備前市備前焼振興課 https://www.city.bizen.okayama.jp/soshiki/105/
備前焼とは https://www.okayama-kanko.jp/feature/bizenyaki/1
【本件に関するお問い合わせ先】
戸板女子短期大学 入試・広報部 担当:澁谷
TEL 03-3451-8383
MAIL:shibuya@toita.ac.jp