令和4年4月1日付で学長職を拝命いたしました白川でございます。何とぞよろしくお願い申しあげます。
おかげをもちまして、本年、戸板女子短期大学は創立120周年を迎えます。
女性の自立と人間形成を目指して、幾多の困難を乗り越えながら学園を創立し運営された戸板関子先生はもちろんのこと、ここまで脈々と伝統を紡いでこられた関係者皆々様のご苦労と教育研究への思いを引き継ぐことを思うと、大変な重責であり、毎日身が引き締まる思いで過ごしております。皆様のご協力とご支援を得ながら、戸板女子短期大学のさらなる発展に力を尽くしたいと考えております。
変化が激しく予測の難しい社会のなかでも、「時代に適応する実学の教授研究により職業に必要な能力を育成するとともに、知性と品性を涵養し、女性の人格形成と自立を目指す」という120年前からの本学の建学の精神の大切さは変わることはありません。むしろ、変化が激しく、また、女性活躍がますます期待される社会のなかで、時代に即した学びを提供し、実学を通しての人間形成を大切にしながら、明るくたくましく生き抜く人間力・知力をもった社会の構成員たる女性を2年間で社会に輩出していくことに、大きな意義と使命を改めて感じております。
近年は産官学連携プログラムなども増え、多くの企業、行政、地域の方々、また、外部のプロフェッショナルの方から大変貴重な学びの機会をいただいております。この場を借りまして心よりの感謝を申しあげます。本学に通う学生たちが、これまでの諸先輩方に負けず、社会でその力を発揮する人材に育つよう、教職員一同、建学の精神を忘れず、協力しながら教育研究に邁進してまいります。引き続き、本学の教育と学生の育成に皆様の御協力と御支援を賜りますよう何とぞお願い申しあげます。
令和4年4月吉日
戸板女子短期大学 学長 白川はるひ