【食物栄養科】増野ゼミ「食物アレルギーがあってもなくても、一緒に食べるとおいしいね!」

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近年、幼児期の食物アレルギー患児数は増加しているといわれています。

 

食品に「卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに」の7種類が含まれている場合には、これらの表示が義務づけられていますが、特に「卵・乳・小麦」は幼児期の三大アレルゲンといわれます。

 

現在、増野ゼミでは「食物アレルギー」をテーマに活動を続けており、ゼミ学生たちはアレルギーの除去食や代替食品などを中心に様々なことを学んでいます。

 

年末から年始にかけては、クリスマスやお正月などで家族が集まってみんなで食事をする機会が増えますが、例えば、子どもたちが大好きなケーキは「卵・乳・小麦」を使用していることが多い食品です。食物アレルギーの食事の基本は「アレルゲンの必要最小限の除去」です。通常の食事作りの場でも、いかに「混入」を防ぐかが大切になります。

 

近年、多くの企業から食物アレルギー対応食品が販売されるようになってきましたが、増野ゼミではこうした取り組みを知るために、食物アレルギー対応のケーキを実際に試食をしたり、工場見学を実施したりしています。

 

▼ ケーキの試食会の様子

 

 

また、今年度の増野ゼミ活動では代替食品として「ライスミルク」「米粉」「ホワイトソルガム」などを使用し、デザート部門では、「カラフル三色ゼリー」「ベリーベリースムージー」「スノーボール」「ブラウニー」「米粉オレンジーナッツ(ドーナッツ)」、主食・主菜部門では、「カラフルリゾット」「2種類のコロコロコロッケ」のレシピを完成させました。

 

当初はなかなか思うような味や出来ばえにならず何度も試行錯誤を繰り返しましたが、ゼミ生1人1人がそれぞれに苦労しながらも繰り返し試作・検討を行い、最後には満足できる出来上がりにすることができました。

 

食物アレルギー児が「食べること」が嫌いにならないようにするために、また、食物アレルギー児の「食を営む力」を育てていくためにも、食物アレルギーがあってもなくても、ともに美味しく食べられる経験は食物アレルギー児の食育にとってとても大切なことだと考えています。

 

 

 

 

「一緒に食べるとおいしいね」という言葉に、あらためて「供食」の大切さを感じている今日この頃です。

 

 

応用栄養学研究室
増野 弥生

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職員
広報部

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