戸板女子短期大学食物栄養科の食物ゼミナールでは、2年次の選択希望学生を対象に、菜園にて野菜やハーブ栽培、地域の食育活動、食の安全性の調査研究、雑穀を使用したレシピの開発、乳幼児の食事やおやつのレシピの開発、家畜や栽培の歴史的ルーツなど、各ゼミが様々なテーマを掲げ、一年間、精力的に活動しています。
増野ゼミでは、平成23年度に引き続き平成24年度も、“「米粉」を使用したレシピ開発”をテーマに活動しています。
昨年度は戸板祭で「米粉入り中華まん(肉まん・あんまん)」を製造・販売しましたが、おかげさまであっという間の完売でした。本年度は昨年に引き続き、昨年度に負けじとさらなるバージョンアップをめざし、米粉入り肉まんの他に新作のカレーまん、ピザまん、そして、甘味系としてトイタンまんレシピを開発し、戸板祭にて製造・販売しました。また、米粉を使用した皮で作った水餃子も合わせて販売しました。
何度も試作を繰り返し、納得の出来ばえになるまでにかなりの時間と手間を費やしましたが、その結果、戸板祭では長蛇の列の大人気となりました!
今回の食物栄養科かわらばんでは、本年度の米粉レシピ開発の力作「トイタンまん」をご紹介します。
トイタンは言わずと知られた戸板のシンボルキャラクター(?) 今では戸板生にはおなじみのキャラクターになっています。今回は、そんなトイタンを中華まんにすることにしました。レシピ会議では「いいね!やろう!」から「え~!? できるかな~」「生地はやっぱりピンクだから、食紅? 昨年のあんまんは紫いもパウダーだったよね。発色はどうかな」
「目はどうするの? 口の周りは? 」「耳の成形は? 」「中のあんの味は? ゴマあん? 」「絶対チョコカスタード!! 」など様々な声が…。
おまけに、今年は戸板創立110周年の節目の年にあたり、増野ゼミでは、110個のトイタンまんを製造・販売することにしました。この段階でトイタンまんを含め、4種類の中華まんを作ることになっていたので、なんと中華まんの数は110個×4種類=合計440個!! 水餃子も一人当たり3個とすると合計330個!
いろいろ心配は尽きませんが、こうなったら、とにかく完成を目指して試作あるのみです!!
度重なる試行錯誤の末、ついにトイタンまんが完成しました!
おかげさまで、トイタンまん及び各種の中華まん、水餃子すべて、2日間ともにあっという間の完売となりました。
どうも有難うございました。
担当 食物栄養科 応用栄養学研究室 准教授 増野弥生