現在、戸板女子短期大学食物栄養科では、6つのゼミがそれぞれの持ち味を生かして、楽しく活動を繰り広げています。
今回は「食の安全」をテーマとする良永担当のゼミナールの紹介をしたいと思います。
私たちのゼミでは、食品衛生に関するたくさんの問題点の中から、ゼミ生が個人的にもっと知りたいと思う事がらを取り上げ、各自で調べたことを週1回のゼミの集まりで順番に発表しています。勉強という堅苦しいイメージを持つかもしれませんが、常識と思っていたことが実は誤解だとわかったり、意外な真実を知ったりして、ちょっと得する情報交換の場なのです。
これらの成果については戸板祭で発表し、ゼミ生以外の皆さんにも知っていただきたいと思っています。また、病気予防を目ざして手作りジュースも配布する予定ですので、ご期待くださいね。
もちろん、ゼミ活動では学校を飛び出し、外にも出かけます。
先日は、食品衛生学のどんな教科書にも出てくる国の行政機関のひとつ、国立医薬品食品衛生研究所をみんなで見学させていただきました。
この研究所は、国内の食品や医薬品をはじめ、生活に密接に関連する化学物質の品質、安全性ならびに有効性の評価に関する調査・研究を主に行っています。最近は特に放射性物質関連の問題を始め、脱法ドラッグなど、次々と起こる諸問題に対応するのが急務だそうです。私たちは、こうした研究所の現状をうかがったり、また直接、各部の研究者に質問させていただきながら、現場ならではの見聞を広めることができました。
お忙しいところ、ご丁寧な説明とご案内を下さいました所内の研究者の皆様、本当にありがとうございました。
担当 食物栄養科 教授 良永 裕子