こんにちは、戸板栄養士会 企画係です。
2023年度の戸板栄養士会 総会・講演会が、2月11日(日)にオンラインと対面方式で開催されました。
参加者は合計24名、以下にその概要をご報告いたします。
総会
13時30分~14時20分
1.開会挨拶
2.幹事自己紹介
3.議事
2023年度戸板栄養士会活動状況報告
2023年度維持費決算報告・会計監査
2024年度戸板栄養士会年間行事計画(案)
4.閉会挨拶
講演会
14時30分~15時45分
1.開会の言葉
2.講演(60分)
「食育と時間栄養学」
山崎聖美先生(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所・国立健康・栄養研究所栄養代謝研究部)
食事のリズムが科学的に証明(食事で脳内にある時計遺伝子が調節)され、健康維持と時間栄養学の関係が、明らかになりました。
時間栄養学について気になる方は
【戸板栄養士会】時間栄養学について知っていますか?
3.質疑応答
4.閉会挨拶
山崎聖美先生(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所・国立健康・栄養研究所栄養代謝研究部)
【戸板栄養士会】時間栄養学について知っていますか?
4.閉会挨拶
食育と時間栄養学 山崎聖美先生の講演内容を要約しました。
私達の体の中には概日リズムがあります…時計遺伝子の原理
人間の脳内にある神経細胞の中に、主時計遺伝子があり、肝臓・腎臓など全身の細胞の中には抹消時計遺伝子があります。この時計遺伝子が、
一日24時間のリズムを作り「概日リズム」と言います。
主時計遺伝子は朝の光を浴びることで、又抹消時計遺伝子は、
食事を摂る事によって、一日24時間のリズムを調整しています。
※時間栄養・時計遺伝子の原理・時間生物学(人間の生命活動を一日のリズムで考える)の研究から解って来たこと
不規則な生活で概日リズムが乱れます
生活のリズムの乱れ、夜のシフトワークなどで、時計遺伝子の発現リズムが乱れると概日リズムが乱れ、
肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病、乳癌、虚血性心疾患サルコペニアなどの発症リスクを高める。
不規則な食事の摂り方で、日周リズム(一日のリズム)が乱れます
夕食後の間食を摂る、寝る直前に食事をする、朝食を抜くなど不規則な食生活をすると肥満や糖尿病を誘発。
・男女共にBMIの増加 ・メタボリックシンドロームの発症 ・コレステロールの増加 ・ウエスト周りの増加
これらの状況が現れて来る。
時間栄養学から考える…いつ・何を・どれ位食べるのが健康に良いか
・朝食は高たんぱく質の食事にするーサルコペニアの予防。筋力合成の増強。乱れた概日リズムの改善につながる。
・夕食よりも朝食をしっかり摂って、肥満を予防する。
・炭水化物を多く含む朝食をしっかり摂ることは、メタボの予防につながるーメタボの人は、朝食から昼食までの間に、炭水化物の摂取が少ない。
・朝食抜きは時差ボケ、BMIの増加につながる。
・夕食の食べる時間が遅いと、肥満を誘発する。
時間栄養学から疾病の発症を予防して、健康維持
・朝起きたら太陽の光を浴びる。
・朝食をしっかり食べる。
・朝食はたんぱく質、炭水化物を含む食事をする。
・夕食と朝食の空腹時間を、できるだけ長くする。
・夕食後の間食はさける。
・就寝は夕食から時間をおいて。
・夜、カフェインの摂取はさける。
一時間に亘って、時間栄養学と食事の関係をお話し頂きました。
このお話が、皆様お役に立てれば幸いです。
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※会費は一切かかりません
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