戸板女子短期大学 食物栄養科が、群馬県にある大型スーパーマーケット「パワーセンターうおかつ」を経営されている 株式会社カルチャー様と産学連携を実施。企業課題テーマは群馬県の地産を使ったお弁当開発!!この難題に、入学してわずか半年の食物栄養科1年生がチャレンジいたしました。
将来は商品開発などを手掛ける職に就きたいと戸板女子短期大学へ入学をする前から夢見ていた学生が、お弁当を開発するまでに乗り越えた数多くの課題解決と試行錯誤したアイデアをカタチにすることができ、このたび、「群馬のトリコ!戸板の風にのせて弁当」が2023年9月30日(土)より、パワーセンターうおかつにて販売開始されます。
販売概要
群馬のトリコ!戸板の風にのせて
販売日:2023年9月30日(土)
価格 :1,500円
販売場所:パワーセンターうおかつ榛名店
群馬県高崎市中里見町373
特長
パワーセンターうおかつから地域を活性化するために群馬の名産弁当を作りたいという依頼があり、梅、梨、榛名ポークを使ったお弁当を作ることがテーマになっています。
原材料のこだわり
さっぱりとした脂身が特徴の榛名ポークを、群馬の方に馴染み深い、味噌ベースの甘辛い味付けにしました。その他にも、下仁田ネギや梨の果汁など、群馬県産の食材をふんだんに使用しました。
見た目、盛り付け
お弁当の盛り付けで色合いと華やかさを追求することで、食欲をそそるお弁当を作り出しました。カラフルな野菜や果物は綺麗ですが、ただその素材だけを使っても一目置かれる弁当にはなりません。私たちはビーツの独特な色素やアボカドを使ってお弁当の色彩を表現しました。食物由来の色素を使うことで視覚的にも美しく、栄養価のある美味しいお弁当ができました。
味付け
ポテトサラダはきゅうり、梨を大きめに切り、食感を楽しめるようにしました。ビーツのゆで汁を使い優しい色合いのポテトサラダに仕上げました。
アボカドソースは味がついてる甘辛い炙り豚に合うように、アボカドと梨の風味を感じられるソースに仕上げました。
ネギだしごはんは、食感を出すために揚げ玉、そして風味を出すために干しエビを最後の工程で混ぜ込んでいます。そして、下仁田ネギは甘くて柔らかいのが特徴で、炊き込むと崩れてしまうためごま油で炒めてとっぴんぐしました。
連携の経緯
『群馬名産の梨・梅干・榛名ポークを活用した群馬県を代表するようなお弁当が欲しい!』
今まで名産と言われたこんにゃく等を推すのではなく、群馬にはそれ以外にも豚や梨、梅干し等素晴らしい商品がある。それを学生の発想で企業に新しい風を吹き込み、従業員の活性化やお客様に食べる楽しみを感じていただきたい。そして群馬の良さをアピールし、地域の活性化に貢献したいとの申し出があり、産学連携を実施いたしました。
連携を決意した理由
これまでに地域で愛された「パワーセンターうおかつ」がどの様に新たな方向性を打ち出し、地域密着型ローカルスーパーとして生き残りをかけていくか
を、産学連携の授業を通じて食物栄養科の学生に実体験できるのと同時に、是非とも我々の連携が地方創生SDGsの一助になればと思い決定いたしました。
スケジュール
4月上旬 オリエンテーションで群馬の商品企画を募集(47名)そこから15名選出
4月13日 キックオフ会(学生15名に対し、商品企画を再度ブラッシュアップ(2度目)の依頼)
カルチャー窓口対応学生4名選出
4月21日 商品企画発表
5月10日 カルチャー様と学生4名 ZOOM MT(企画の内容を打合せ)
5月25日 企画から作る商品の選定
6月15日 試作調理
6月26日 カルチャー様と学生4名 ZOOM MT(出来栄えの色合い等)
6月29日 試作調理 ブルーチップ(株) 全国スーパーマーケット協会 (株)カルチャー 試食
7月13日 最終蝶理 菊池桃子先生盛付指導 (株)カルチャー 試食 決定
参加学生からのコメント
高校時代に戸板のオープンキャンパスで先輩のプレゼンテーションに感銘を受け、産学連携に参加する決意をしました。地元の群馬県の名産品を生かしたお弁当づくりがテーマであり、自身の知識を活かせると考え、自信を持って参加しました。チームでのアイデア絞りが難航し、多くの議論や試作が行われました。厳しいコメントを受け、色合い改善に取り組み、最終的に鮮やかなお弁当を完成させました。
お弁当づくりの成功は嬉しいだけでなく、仲間との半年間が最高の経験でした。メンバーやパワーセンターうおかつの協力に感謝し、将来は栄養士として海外で活躍したいという夢を追求し、産学連携や海外留学などで成長を続ける決意を表明しました。
担当 中村和由 講師からのコメント
社会人としての常識に適応する過程で、ビジネス用語やメールの書き方についてもレクチャーしました。
今回の商品開発だけではなく、調べ方や考え方を学ぶことで、徐々に社会人としてのスキルを磨いていきました。また、授業を始める際に学生たちに失敗を恐れずに積極的に取り組むように伝えましたが、彼らにとっては失敗を避けたいという心理があり、商品開発においてもその影響が現れました。最終的には、失敗は成功に向かうための重要な段階であり、成功につながる貴重な経験であることを理解し、成長していくことができたのではないかと思います。
商品開発の様子
この記事に関するお問い合わせや取材依頼は
戸板女子短期大学 入試・広報部 澁谷まで
TEL 03-3451-8383