2005年度4月号 「花のある食卓」
うららかな春、桜の季節を迎えました。桜は日本人の美意識をはぐくみ暮らしを彩ってきた美しい花です。
春は祝い事の多い季節でもあり、親しい友達をお招きし、楽しい食卓を囲む機会が多くなる季節でもあります。
食卓においしい料理を並べ、テーブルに桜の花をかざって春爛漫を楽しむのはいかがでしょうか。
お花は人の心を和ませるものですから、日常の暮らしの中で花のある食卓を心がけるのもいいものです。
ただし、飾る場合に気をつけなければいけないことがあります。
香りの強い花はお料理の香りをだいなしにしてしまうことがあります。
花はあくまでも主役の食事を引き立てるものを選びましょう。
食卓のどの席からでも楽しめるように、向き合う人の顔が隠れない高さに飾る花をアレンジしましょう。
桜の花を食す
桜の花や葉は塩付けして、お料理やお菓子・飲み物にも利用されています。
例えば和菓子では、桜餅・桜饅頭・水羊羹などの食材として多く用いられています。
塩漬けの桜の花にお湯を注ぐと花びらが開きます。
これは桜湯と呼ばれ、結婚式や結納など慶事の席には欠かせないものです。
四季折々に花をめで、味わってみませんか?
【 食物栄養科 牧充子(給食経営管理研究室) 】