「薬膳料理の味覚教室」とTEPCO銀座館散策

戸板女子短期大学公式

食育通信 Vol.7 (10.02.03)

【食環境調査「薬膳料理の味覚教室」とTEPCO銀座館散策】

世間では小中高生の受験シーズン到来ですが、戸板の学生諸君も定期試験と格闘している毎日です。健康管理に心がけ、「朝ご飯」を食べて、生活リズムを整えていきましょう!
今回は、食育として食環境調査のために、港区に立地する校舎から、山の手線に乗って、約30分の所要時間かけて「銀座」に出かけました。
「薬膳料理」という言葉は、とても縁遠いお話のようですが、もともと中国の「医食同源」とい格言にもあるように「食事で元気な体をつくることができる」 ことが原点であり、「七草粥」もそのひとつです。お正月にはお節料理, 雑煮などご馳走に舌づつみを打ちながら、新年を御祝いしましたが、食べすぎ・飲みすぎで崩れた胃腸のバランスを整えるために、「せり、なずな、ごぎょう、 はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」の七草を御粥にして食するのです。
私たちは、病気になる前の自分の体の変調を察したとしたときに、まず食事で食材の様々な効用を取り入れ病気を予防することが「薬膳料理」と通じているのです。
さて、今回は、銀座「星福」で「薬膳料理」に使用される食材を学び、試食しました。食材として「鹿の角」「タツノオトシゴ」など珍しいものが並んでいました。

 

 

 

今回の「薬膳料理」には、珍しい食材が使われ、食べなれた調味とは違った独特な味覚を堪能しました。

もちろん美味しさは格別であり、体にやさしい味でした。

 

★黒木耳の前菜

 

★ハトムギの薬膳スープ

 

使われていた食材は、多糖類が免疫力を」もち抗がん作用を持つ木耳(きくらげ)、養心・益腎の効果があるとされる蓮の実、利尿作用があり疲労回復の働きがあるされるハトムギなどを使用していました。
また、クコの実は、随所で食材として使われていました。クコの実は、中国最古の「詩経」、最初の本草学「神農本草経」に記されており、三千年も前から、肝心腎肺の滋養に効能をもち、血圧やコレステロール値を下げ、動脈硬化の予防など薬膳には欠かせない食材のようです。

 

★クコの実入り細切り牛肉炒め

 

★蓮の実となずな入りお粥

 

今回の味覚体験から、私たちにとって、薬膳料理は特別のご馳走ではなく、普段の食事によって体の健康を維持することを思い起こすことができた体験講座でした。参加した学生も心身ともに健康を体感していました。
食後の散歩は、環境にやさしい食卓を意識して、オール電化の「TEPCO銀座館」を散策しました。加熱調理器具類については、常日頃調理実習を通して使 いこなしていますが、地球温暖化を意識した調理という視点を深めるためにIHクッキングヒーターの構造や機能などの特徴、オール電化住宅のしくみを体験しました。
学生たちは、目新しい家電製品に興味をもち、環境にやさしい食卓を実現するヒントを得たようです。

 

★IHクッキングヒーターの構造

 

 

さて、もうすぐ桃の節句です。そろそろ御雛様を雛段にお招きしてはいかがでしょう!!
少々時期外れになってしまいましたが、新年最初の「食育通信」です。
今年も気を引き締めて、「食育通信」をお届けいたします。
皆様、くれぐれもご自愛お祈り申し上げます!!!

 

【 調理学研究室 佐藤幸子 】

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