こんにちは。戸板栄養士会です。
本日は前回に引き続き、戸板栄養士会幹事、生活科12回生の山口丕些子さんより、
「薬膳」について、冬・春編を執筆いただきましたのでご紹介させていただきます!
今、季節は夏ですが、冷房による冷えや、コロナ禍におけるストレスなど、この時季にも役立つ内容となっています。
ぜひご参考になさってください。
前回の記事はこちら!
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~季節の特徴と薬膳~
冬 冬は冬至養生・体をいたわり養生する季節
寒さや体の冷えで抵抗力が弱まり、風邪をひきやすくなる時期です。体を温める食材で
抵抗力をアップさせる寒さ対策が大事です。山芋、生姜、黒きくらげ、白きくらげ、
黒豆、黒胡麻、クコの実など、根菜類や穀類も体を温める食材です。毎日の食事つくりに取り入れてみましょう。
冬は鍋ものや煮込み料理が体を温めるのに最適です。
冷え症の人には
乾姜羊肉湯・・・乾姜(生姜)、羊肉は体を温める食材
*鍋に乾姜、羊肉、水700㎖鍋を入れて煮込み、最後に葱、粉山椒、塩を加えます。 |
春 春は風邪の影響で花粉症になりやすい
春は芽吹きの時、人の体の機能も活発になり、寒暖の差が大きく、日常生活も変化の多い、
多忙な時期です。疲れやイライラする時はストレスを取り除く陳皮(みかんの皮)、
紫蘇、はっかが気の流れを良くします。「風邪は百病の長」と言われて様々な病気の
原因になります。体を冷やさず、日常の食生活には葱、ニラ、春雨、生姜、にんにくを
取り入れるのが良いとされています。
花粉症やストレスを感じる人に
生姜胡桃茶・・・体を温めてくれます
*鍋に材料を入れて30分位煮出し、お茶代わりに飲みます。 紫蘇ジュース・・・紫蘇は体を温めストレスを和らげてくれます。
*鍋に紫蘇と水を入れ、煮出してから紫蘇を取り出しレモン汁と砂糖を加えて飲みます。 |
人間は大自然の中のひとつの生命体です。漢方の世界では「天人合一・てんじんごういつ」
と言う考え方があります。自然の法則・摂理・四季の変化に従って生きることを言います。
日本は四季(春・夏・秋・冬)があるため、身体に受ける影響も各々違っています。
漢方や薬膳の知恵を上手に取り入れて、体を補う季節ごとの食材を、毎日少しずつでも使って行くことが、免疫力や体力の向上に繋がって行くのではないかと思っています。。
皆さんの健康管理に、薬膳を身近なものに感じて頂ければ嬉しく思います。
山口丕些子
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