Teaching English to Children 3 ~松井 恵美子准教授の授業から~

IR室 中村素行さん

国際コミュニケーション学科では、児童英語教育に力を入れており、「Teaching English to Children 1~3」の授業では、2年間かけて児童英語教育法を学ぶことができます。

「Teaching English to Children 1, 2」でまず基礎を修得します。そして、「Teaching English to Children 3」では、東京都港区立赤羽小学校での児童英語授業サポートに、希望する学生は参加することができます。そこでは小学校での実地体験を行うことが可能です。学生たちは2年間で児童に英語を教えていく過程を、理論から実践まで学ぶことができます。

12月7日(月)「Teaching English to Children 3」の授業では、「折り紙の折り方を英語で伝える」ことをテーマに授業が進められました。学生たちが英語で折り紙の折り方を説明する過程を各自、事前に動画収録したものを授業内で共有し、互いに評価を行っていました。学生達は、児童たちにどのようにしたら伝わりやすいか、客観的に学ぶことができていました。

学生同士の英語での説明の後は、松井先生による英語の絵本紹介がありました。児童にとって、身近なものである絵本から英語を学ぶことは重要です。良い絵本との出会いについて、また、原書と日本語訳の違いはどのようにして生じるのか、そして、たとえ短い言葉であったとしても、そこから学び取る感覚の大切さを学生は学んでいました。

また、授業後半では、赤羽小学校での実地体験後の振り返りが行われていました。現在、本学では後期授業は、隔週での対面授業とオンライン授業で運営しています。対面授業で本学に登校している学生が、赤羽小学校で実地体験をした自身の体験の発表をしていました。低学年の児童英語では、歌を歌ったりジェスチャーをしながら言葉だけではなく身体を使ったり、ゲームやアクティビティなど楽しんで学ぶことが重要であること。また、低学年の児童は集中力が続かないため、同じことの繰り返しの中にも新鮮さを出していくことが大切だというような意見もありました。

今後、小学校低学年でも英語教育は必須となり、小学校低学年のご担当の先生方も英語の指導が必要になっていきます。もちろんALTの先生もいらっしゃいますが、進行に遅れた児童の対応で全体の進み方が計画通りにならないことも考えられます。英語授業の進行管理は担任の先生方が、そして英語の正しい発音や実際の使用場面はALTが行います。その際、授業進行から遅れた児童に関しては補助教員やサポートが担当するなどの体制が組まれることで、より楽しい学びの環境が整うものと思われます。そのため、今後、英語教育補助や英語教育サポートの重要性は注目されていくものと考えます。

国際コミュニケーション学科では、本学独自の小学校英語活動サポート資格である小学校英語指導補助員資格を昨年度創設しました。どの履修モデルの職業を目指している学生にとっても、上記の学びは役立つと考えておりますが、特に結婚後、母親や児童相手の仕事に有利に働くことができる能力であると考えております。この資格の取得に向け、学生達は頑張って学んでいますが、学びを更に深めるため、外部の英語資格なども今後は視野に入れていく予定です。

 

 

 

 

IR室 中村素行

IR室 中村素行さん

職員
IR室長 / 局長

いろいろと肩書が多いですが、社会との接点から、学生が様々なことを体験し学ぶ仕組みつくりを目標にしています。授業で専門分野や幅広い教養を学ぶ、課外活動で社会に通用するコンピテンシーを高めるということができる学校だと思っています。 広報学生スタッフ「Teamといたん」の活動、学生ボランティア組織「TOITAアンバサダー」、地域貢献を目指す「学生消防団」活動など進めています。