ブランドプロデュース論の締めくくり 〜成長と感動のポートフォリオレポート〜

大滝 秀一講師

皆さん、こんにちは。ブランドプロデュース論担当の大滝です。

ブランドプロデュース論の最終授業では、昨年に引き続き、現役ファッションブランドプロデューサーである小松玲奈氏にお越しいただきました。

小松氏はダズリンなどの有名ブランドの立ち上げに携わり、その後、株式会社PALにてDaTuRaを生み出し、結婚と出産を経て個人ブランドの「BELINDA」や「Felan Maison」を運営している実力派ブランドプロデューサーです。私と小松氏は株式会社TSIのグループ会社社長時代に一緒に働いたことがあり、彼女の軌跡を知る者として、今回の講演は特に感慨深いものでした。


授業では、小松氏がどのようにしてブランドプロデューサーになり、実際の仕事内容についてなど、実践的なお話をいただきました。彼女の成功の背景や努力に触れ、学生たちには等身大の話として響いたようです。

授業を受けた学生たちの感想です。

人を巻き込む力・気の強さ・積極性が大事だということがとても心に残っています。ブランドを立ち上げるためだけでなく、どの業界においても大事になることであると思うので、これから私も意識していきたいなと思いました

さて学生の課題ですが、

前回の授業にて学生全員が各自マイブランド企画のブランディング企画書を創り上げておりすでに小松氏に提出しております。

そしてその中からまず小松氏が選んだ優秀学生5名の選抜発表となりました。

選抜された谷口さん、鈴木さん、宮下さん、濱島さん、小宮さん おめでとうございます!!

小松氏からは良かった点や今後の改善点などのご指摘も頂きました。
また その後、その5名の中でも最優秀賞の学生の発表がありました!

受賞したのは、小宮さん、おめでとうございます。

小松氏からは改善するところは見当たらないというとても感激のコメントも頂きました。

受賞した学生達の感激の感想です。

本日はお忙しい中、私たちのためにお話をしてくださってありがとうございました。また優秀学生の5人に選んでいただき本当に嬉しかったです。何回も資料を作り直し時間をかけてこだわった課題だったので、私の企画と想いが小松さんに伝わったと感じ報われた気持ちになりました。

このブランドプロデュース論を通して、自分で自分のやりたいブランドを立ち上げる、計画することがこんなにも楽しいことなんだということが分かりました。そして、私が提案したい、やりたいブランドが小松さんに選んでいただけてとても光栄ですし、嬉しい気持ちでいっぱいです。

私は今回小松さんのお話を聞いて、将来何をやりたいか悩んでいたけれど、ブランドプロデューサーをやりたいなと思いました。今期ブランドプロデュース論を学んで、とてもやりがいを感じたし、楽しかったし、私はプロデュースすることがとても性に合っているんだと改めて感じた1日でした。そして、優秀者の1人に選んでいただけたこと、とても嬉しかったです。「改善点も思い浮かばなかった」と言っていただいた時は、今まで頑張ってきたことが報われた気がします。これからは小松さんを目標として努力していきたいです。

このブランドプロデュース論ではアパレルブランド設計に関するコンセプトワークを半年かけて段階的に学んできました。

授業2年目ということもあり、学生全体のポートフォリオがレベルアップしているのを確認できて嬉しい限りでした。

昨年度はこの課題を就活のポートフォリオに使用し見事企画デザイナー職に就職した先輩もいます。

では、今回ブランドを企画して役に立ったこと(学んだこと)を聞いてみましょう。

ブランドをつくる」という経験を学生のうちに経験できることは中々ないと思うので、その経験が大学生のうちにできたことはとてもよかったです。この経験はガクチカとかして就活で話すこともできるし、自分の経験値にもなったのでとても大変だったが最後までやりきってよかったです。
ブランドを企画してから、ブランドのイメージや個性を一貫して統一して全てを考えるのが大変だと学びました。 また、トレンドをしっかりリサーチして自分のブランドに落とし込むことは、自分自身の発案力に繋がるので、これから何かデザインする時に役立つと思います。
今回のブランド企画を通して、企画することの楽しさや自分がしたいブランドを作るために、「こんなブランドにしたい」など強く自分の意思を持ち、情報収集をしっかりとし、極めることが大事だということを学びました。また、改めてブランド企画をすることは難しいこともあるけれど、完成した時の達成感があるということを学びました。

また小松氏からは、「学生なのに、こんな素晴らしいポートフォリオを創れて凄い!」とのコメントも頂いております。

以下は学生たちのポートフォリオの1部抜粋です。

レベルが高い内容なので、学生達も苦労したと思います。

ブランドを1から企画するには、ブランドの全体部分も細かな部分も全部把握して、バランス良く、尚且つトレンド感や雰囲気を大事にしながら、企画していくのが大変でした。
ブランドに一貫性を持たせること。 少しでもぶれたらブランドとしての成功はなく、とにかく我が道を突き進むことが大事なのだと実感しました。いい意味での気の強さ。何でもかんでも詰め込むのではなく、コンセプトに忠実にすることが大事。

良いコメントだと思います。

様々なファッションブランドのプロデュースをしてきた私としては、その経験やそこで発見した法則などを学生達に伝授し、将来自分のファッションブランドを立ち上げる学生が出てきてくることを切に望んでいます。

またこの授業がそのための礎となってくれれば幸いですし、将来自分のファッションブランドをプロデュースしてみたいという学生がどんどん戸板女子短期大学に来て欲しいと思っております。

服飾芸術科 大滝 秀一講師

大滝 秀一講師

服飾芸術科

ファッション業界ではブランドプロデュース・クリエイティブディレクション及び会社経営をしておりました。その経験をファッション業界を目指す方々へ伝えていきたいと思います。夢の実現に向けて頑張りましょう。 主な担当科目 >>> ブランドプロデュース論 / ブランドプロデュース演習 / ファッションデザイン論 / ファッションビジネス論 / ファッションコミュニケーション論 / ビジネスキャリア論 / ファッションビジネス(企画)ゼミ