今回、空間演出において以前から繋がりのある彩ユニオンさんで展示会が開催されるとのことで、特別に学生と一緒にご招待いただきました。
マネキンや什器の開発やレンタル業務など、アパレルの関連企業として無くてはならない企業です。2年次に「ビジュアルアート論」でマネキンの基本的な知識や店舗作りなどVMDに関しての学びがありますが、展示会は貴重な機会なので、急遽訪問いたしました。
代表して戸板女子短期大学 服飾芸術科 1年生の鈴木さんがレポートしてくれました。
鈴木さんは、「デザインアート論」や「ファッションデジタル演習」において、ブランディングデザインに興味があり、さらにアパレルでアルバイト経験があるとの事で、マネキンや什器にも触れているので、これからの店舗空間の流れに興味を持ち参加してくれました。
鈴木さんの展示会レポート
鈴木と申します。今回、中村先生と東京都産業貿易センターにて行われた、マネキンや什器を扱う会社saiunion様の展示会へ行ってきました。
saiuninableと題された展示会では、SDGsの目標「つくる責任・つかう責任」の実行とともに、持続することに重点を置かれた製品、サービスが提案されていました。
一番最初に目に入る展示には、100%リサイクル可能な紙製マネキンが置かれていました。見ただけでも従来のマネキンとの違いが分かる質感で、実際に持ってみると、思わず声が出てしまうくらいの軽さで驚きました。また、紙製ならではの柔らかさを感じ、空間にとても馴染んでいて惹き付けられるマネキンでした。また、廃棄衣料で作るマネキンなど最新の取組に触れることができました。
他にも、足や頭、一部分だけのマネキンや、スポーツウェアのディスプレイに特化された筋肉のついたマネキン、外国人の体型に寄せられたスタイルのいいマネキンなど、種類が豊富で見ていてとても面白かったです。
マネキンだけではなくて様々な什器も展示されていました。
竹から作られたツールや木目調の棚など、どこか日本らしさや温かさを感じるようなものであったり、ラックや棚と一緒にモニターもついているもの、螺旋階段のような作りになっているものなど、一つ一つが工夫されていて、商品が置かれた時それぞれが生かされるような作りの什器ばかりで、魅了されました。
近年SDGsの動きが重視される世の中で、不要となってしまった服のリサイクルであったり、廃棄の時に環境問題に繋がらないよう持続可能な製品であったり、様々な開発がこれからの世の中に繋がること、その事の重要さを今回の展示会を通して改めて感じることが出来ました。
また、空間におけるマネキンや什器の配置、ディスプレイの仕方、saiunion様の製品へのこだわりを知り、より魅力溢れたものに見え、たくさんの学びを得ました。
この展示会にて貴重な時間を過ごせたことに感謝し、これからの様々な場面で活かせるようにしていきます。
見学を終えて
彩ユニオン様には、いつも学生を受け入れていただきとても感謝しています。
細部をどのようにこだわると高級感が出るかなど、空間のプロからでしか聞けない話もあり、現場の話を直接聞くことができました。貴重な体験に学生の目も輝いていました。
商品以外にも目を向け、ブランドとしての付加価値をどのように作っていくのかの視点の切り替えに繋がるよう、これからも様々な機会を作っていきたいです。
服飾芸術科 中村晴菜