廃棄衣料 SDGs プロジェクト デファクトスタンダードへ見学に伺いました。

高橋 佐智子講師

服飾芸術科ファッションデザインゼミの活動を紹介します。

今回のライターは服飾芸術科2年 永野紗江さんです。

 

現在ファッションデザインゼミでは、
8月20日に開催されるオープンキャンパスで行う、ファッション展示に向けて準備を行っています。

今回のファッション展示では「廃棄0」を目標に、ブランディアなどのECサイトを運営する株式会社デファクトスタンダードのご協力のもと、廃棄衣料を利用しSDGsに配慮した衣装を使用します。

これまで、デファクトスタンダードの池田様に廃棄衣料に関する特別講義をしていただき、その後、ゼミの授業でアパレル業界の現状を調べてお互いに発表し、学びを深めてきましたが、今回は、実際に株式会社デファクトスタンダードへ見学に伺いました。

きれいに整頓されたオフィスから倉庫へ案内いただく途中に通ったスペースでは、社員の皆さんが段ボール製のデスクで作業をしていました。

オフィスの備品からSDGsへ配慮した取り組みが窺えます。

倉庫に足を踏み入れてまず目に入ったのは、廃棄衣料の入った沢山の段ボール箱です。

現在倉庫には30〜40万箱の在庫があり、1日あたり届く廃棄衣料は、600〜1000箱分にも相当するそうで、驚きました。

倉庫内の見学後はファッション展示で使用する小物をいただきました。

デファクトスタンダードが展開するブランディアでは、お客様が持ち込んだブランド品の衣類や小物を買い取り、国内外へ販売しています。

しかし、

・商品のコンディションが著しく悪い
・ブランドタグや品質表示タグがカットされている、などといった理由から

販売ができなかった衣類や小物は、商品にすることができずに全て廃棄されてしまうと伺いました。

一定の基準に達していないことで、まだ使うことのできる衣類が廃棄されてしまうという事実にとても衝撃を受けました。

今回実際に倉庫に集まった大量の廃棄衣料を目にして、アパレル業界が抱える問題の深刻さを痛感しました。
私たちができることは、今回の展示を通してより多くの人にデファクトスタンダードさんのような衣料品の循環型システムを知ってもらい、廃棄衣料の現状を見つめ直してもらうことだと思います。

今以上に廃棄衣料への意識をむけてもらえるように、ゼミ生一同、展示会本番に向け衣装製作を頑張りたいと思います。

 

服飾芸術科2年 永野紗江

本件に関するお問い合わせ先

戸板女子短期大学 入試・広報部 澁谷まで
TEL 03-3451-8383

高橋 佐智子講師

服飾芸術科

人体形態に適合する被服設計を科学的に考え、確かな技術に基づく被服製作について研究しています。美しく、着心地の良い被服について共に学びましょう。 主な担当科目 :服飾造形1 / 服飾造形2 / 服飾造形3 / 服飾造形4 / パターンメーキング・CAD / ファッション素材論 / 伝統衣服演習 / ファッションデザインゼミ