一つ身の祝着の背中心に背紋飾りとして、また付け紐の飾りとして用いられる技法です。
江戸時代からの風習で、子供の長寿を願い紅白の2色の糸で男児・女児別々の決められた針数で刺していく背守り縫の風習がありました。
同様に背中心に直線を組み合わせて鶴や松、蝶、宝船などの吉祥模様を中心とした背紋飾りとして飾り刺を用いました。
また、付け紐にも直線を組み合わせた熨斗模様や幾何学模様などを紐付け飾りとして用いました。
現在ではその可愛さから祝着だけでなく平常着にも用いられています。
資料は、紅白や色絹糸で鶴や亀や幾何学模様など40種類以上が一枚ずつ台紙の上に見本として刺された標本です。