「どんな活動も、全力でいいモノに」 戸板女子短期大学で得た想いが未来を切り拓く

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2018年現在、戸板女子短期大学国際コミュニケーション学科2年に在籍中の井上春花さん。「チームといたん」のメンバーとして活動する一方、学園祭「TOITA Fes」では実行委員長も務めました。 彼女が戸板女子短期大学でなにを学び、なにを感じ、そしてなにを伝えていきたいのか。過去・今・未来を語ります。

 

高校時代「チームといたん」との出会いが未来を大きく変えた

 

戸板女子短期大学を知ったきっかけは、高校の進路指導室に置いてあった指定校推薦の一覧表でした。

もともと私は、英語を学び、将来はそれを活かした仕事に就きたい、と思い、四年制大学進学も視野に入れて、進路を考えていました。

そんな考えを覆して、短大である「戸板女子短期大学」を選んだ一番の理由は、初めて来たオープンキャンパスで「チームといたん」の先輩方がとても輝いているのを見て、その姿に憧れを抱いたからです。

「自分もこの学校に入学して、憧れの先輩方みたいになりたい」そう思って、入学を決めました。

オープンキャンパスで来校される高校生に、最高のホスピタリティを

 

2018年11月現在、私は戸板女子短期大学で毎日成長の学生生活を送っています。

特に入学前から憧れ、1年生のときから活動に参加している「チームといたん」では、学ぶことが本当に多いです。

「チームといたん」は、オープンキャンパスに来校する高校生やその親御さんに対して、受付・誘導・館内案内を行なう広報チームです。進路選択のためのアドバイスや、学校生活についてのさまざまな相談を受けるなど、幅広く活動する「戸板女子短期大学の顔」と言ってもいいかもしれません。

高校生のときから憧れていた先輩方は、高校生や親御さんへの言葉遣いや行動を、その方の目線に合わせて臨機応変に対応されていました。さらに、「チームといたん」の学生全体に対する仕切りという面でも、リーダーシップを発揮しながらチームをまとめあげていました。

ひとつ上の学年の先輩方と一緒にオープンキャンパスで活動したのは、たった半年間でしたが、ひとつひとつの動作や言葉、行動を真似し、少しでも高いコミュニケーション能力を吸収できるように努力しました。

そんな先輩とともに過ごした日々は絶対に忘れられないですし、今は私自身が後輩の手本となれるよう、力を注いで活動しています。

2018年6月のオープンキャンパスでの「就職体験談」では、初めてのプレゼンテーションにも挑戦しました。入学当初は、人前に出るだけで緊張していたのですが、何度も練習を重ね、丁寧に指導していただいたおかげで、多くの人の前で堂々とプレゼンテーションができるようになりました。

これも私にとっては大きな成長であり、自信に繋がっています。

人生最高の達成感を味わった「TOITA Fes2018」

 

企業とのコラボレーションが多いことも、戸板女子短期大学の特徴です。2018年度の1年生は、全員が「企業コラボ(産学連携プロジェクト)」を経験しています。

私は10月に行なわれた学園祭「TOITA Fes2018」で、実行委員長を務めると同時に、イベント会社「Tokyo Street Collection」さんとのコラボを経験しました。半年間、戸板ホールのステージ運営や、ゲストさんのキャスティング業務管理を行ないました。

Tokyo Street Collectionさんは、1万人規模のアリーナイベントを年間3~4本も運営している大きなイベント会社です。先方とのメールのやりとりや打ち合わせの際には、多くの学びがありました。失礼のないような言葉遣い、きめ細やかな対応など、これから社会に出るにあたり、大変有益な勉強をさせていただきました。

これほどまでに1日1日が勉強になる貴重な体験は、他の大学や短大ではなかなか得られないことだと思っています。

TOITA Fes開催までの約半年間のプロジェクトは、想像以上に忙しく、「自分に限界がくるかもしれない」と思いながら日々活動しました。

それでも耐えられた背景には、1年生の時に感じた「戸板生の学園祭参加率をもっと上げたい!」という想いが強くあったからです。そこから私は、「短大一の学園祭」「学生が輝くTOITA Fes」を目標に掲げました。

目標を達成するために真っ先に私たちが考えたのが、戸板ホールのステージイベントでした。昨年までの実績として、戸板ホールの参加団体は、部活同好会として通年活動していた3つの団体とひとつのファッションショーだけ。

学園祭を大きく改革する初年度なので、「絶対に苦戦する」と覚悟を決めました。実際にまわりに迷惑をかけたこともありましたし、仲間と頭を悩ませる日々でした。

それでも、「学生が輝くTOITA Fes」「学園祭の参加率を上げよう」という目標のもと、何回も説明会を実施し、いくつもの実行委員の会合でアイデアを出し合った結果、戸板ホールの同好会・有志の学生参加団体を最終的に12団体にまで増やすことができました。

TOITA Fes本番の2日前、戸板ホールに初めて「ランウェイ」が設置されました。プロの方が照明のテストをしているのを見たとき、「本当に実現したんだ、もうやるしかない」と感極まって、思わず涙をこぼしたのを覚えています。

そしてはじまった本番。素晴らしい学生団体のパフォーマンス、観客の歓声を舞台袖で見ていた私は、「本当にこの仲間と、このチームでやれて良かった」と心から思うことができました。

もちろん、ホールイベントだけではなく、カフェテリア企画、模擬店、展示も含め、すべてが、私にとって最高のモノになりました。

実行委員長として、強い意志をもち、心から本気になって、1年生も2年生も引っ張ってきた半年間。達成感があり、自分を見つめなおし、成長できる活動は、今までの人生にないモノでした。

学生会の仲間、参加した学生、職員の方々、ご協力いただいたすべての方にお世話になり、全員で成し遂げられた大成功の「TOITA Fes2018」となりました。

「一期一会」の信念を胸に、戸板女子短期大学の学生からひとりの社会人へ

 

私には、戸板女子短期大学に入学してから出会った人たちがたくさんいます。もしこの人たちに出会わなければ、気づけなかったこと、成長できなかったことが、たくさんあっただろうと日々感じています。

そんな私が今大切にしているのは、「人との縁」 です。

高校生の頃、仏教の授業で「今となりにいる友達に、明日会えるとは限らない」と先生がおっしゃったことがありました。この言葉が心にグサッと刺さって以来、「今話している人と、もう明日は会えないかもしれない」と思いながら日々を過ごしています。

たとえそうなったとしても後悔しないように、戸板女子短期大学での生活のなかでも、感謝の気持ちや謝罪の言葉をすぐに伝えることを心がけています。

私は、2019年の4月から、ホテル業界に就職します。学業や「チームといたん」で培ってきたホスピタリティ精神を、ホテルでの仕事でフル活用したいと思っています。

そして、何年後かには総合職に異動し、パソコンスキルや組織をまとめる力を身につけ、ホテル業界でさらに大きく活躍していきたいと考えています。

あと数カ月もすれば、私は社会に出て、知らない世界、不安だらけの毎日、大きな壁にぶち当たることでしょう。そのときに、学生時代に経験したことを思い出して乗り越えて頑張りたいと思うのです。

学生時代に携わったたくさんの活動のすべてが、今の私の自信につながっています。途中くじけることがあったとしても、終わるときには必ず成長があり、「やって良かった」と感じられる。

そこには「どんな活動も全力でいいモノにしたい」という想いが常にあるからだと思っています。戸板女子短期大学での経験で身につけたこの「想い」だけは決して忘れずに、これからは社会に貢献していきたいです。

 


 
 

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戸板女子短期大学 学生部 澁谷まで
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