FOOD AND NUTRITION'S BOARD
食物栄養科かわらばん

食物栄養科かわらばんVol.38(14.7.18)Webゼミ紹介 PartⅡ ~ 昨年度に引き続いてWebゼミ(良永・井部担当 食育ゼミナール)の活動を紹介します。

Vol.38(14.7.18) Webゼミ紹介 PartⅡ ~ 昨年度に引き続いてWebゼミ(良永・井部担当 食育ゼミナール)の活動を紹介します。

 

戸板女子短期大学食物栄養科「かわらばん」をご覧くださっている皆さん、こんにちは!

私たちは、昨年度から始めた遠隔栄養サポートをテーマとして、今年も食育活動を継続しています。このwebゼミを立ち上げた詳しいいきさつは、ちょうど1年前にこの「かわらばん」のページでご紹介したとおりです。ご存じでない方はVol.30(13.8.1)をご参照いただけると嬉しいです。


昨年度は、本学のゼミ生がweb会議システム ‘OpenMeetings’ を用いて、岐阜県の中京学院大学短期大学部で同じ栄養士を目指す学生さんたちとともに、遠隔栄養指導の可能性を検討することに挑戦しました。

実際には、中京学院大の栄養指導に関する授業の中に私たちがパソコン上でお邪魔し、中京学院大の学生さんたちに糖尿病の患者さんの役とそのご家族役を演じていただき、戸板の学生が栄養士役として4回の模擬栄養指導を行いました。離れたところにいる患者さんとご家族に対し、web会議の特性を生かして栄養士がどのように栄養サポートをできるのかを検討しました。またそのやり取りを、周りの中京学院大の学生たち約20名に各自のパソコンから視聴してもらい、模擬指導終了後に意見や感想を述べてもらいました。

 

kawaraban_vol38_01s.jpg

パソコンの画面は、中京学院大学の学生たちとweb会議システム ‘OpenMeetings’ を用いて模擬栄養指導を行っているようすです。糖尿病の模擬患者とその家族役の中京学院大学生たち、および栄養士役の本学学生の合わせて3名が実際にweb会議上で話をします。その他の学生や教員はオブザーバーとして参加しています。画面左は全参加者のリストで、現在話をしているメンバーにはマークが表示されます。画面中央は、説明のための共有ファイルとしてアップロードされた資料の一部です。画面右には各参加者のリアルタイムの動画が映し出されています。もちろん、自分自身のようすも画面で確認できます。
オブザーバーの学生たちには、この模擬指導についてあとからたくさんの評価とコメントをもらいました。

 

kawaraban_vol38_02s.jpg

戸板のwebゼミ生が栄養士役として遠隔栄養指導を行っているようすです。

パソコンの脇には学生が布で制作したお弁当の見本が見えます。このように、アップロードされた資料だけでなく、カメラを通していろいろなものを見せ合うことができます。

 

kawaraban_vol38_03s.jpg

こちらは同じときに中京学院大学の情報教室からweb会議に参加している授業風景です。
教卓上の大きな画面からも遠隔栄養指導のようすを観察することができます。

この取組みは、先ずはパソコン操作に慣れることが肝心ですが、回を重ねるごとに上達し、学生のスキルでも遠隔栄養サポートができそうであることがわかりました。

 

このWebを用いた遠隔栄養指導は、移動のための時間と費用がかからない、指導時間と場所を調整しやすい、調理を担当する家族や介護者も含め複数人が同時に各地から参加できる、パソコンの同一画面上で目線を合わせることができる、患者・その家族と栄養指導者双方の過度の緊張が少ない、など多くのメリットをもつことがわかりました。

昨年度の学生たちは卒業し社会人となりましたが、それぞれの職場でこの体験を思い出してくれることでしょう。

 

さて、今年度は私たちのwebゼミに新たに6名の戸板生が加わり、おかげさまで教職員3名を合わせて9人の中堅ゼミになりました。

 

kawaraban_vol38_04s.jpg
先日、地域主催の芝祭りに今年度webゼミの全メンバーで参加しました。

 

今年、webゼミは新たに慶応大学空手部の方にご依頼を受けたのを契機に、昨年とは違った角度からご近所ならではの栄養サポートを行うことになりました。

もちろん、このweb会議システムを用いれば、都合の良い時間にそれぞれの居場所から手持ちのパソコンを通して「会議」に参加することができるので、賑やかにコミュニケーションを取りながらサポートできると思います。
加えて、慶応大学空手部の道場と本学とが徒歩で行き来できる距離であるため、相互訪問や対面指導を行うことにより、webによる遠隔栄養指導と通常の対面指導との違いを比較検討することが容易になると期待されます。

4月下旬にまず私たちは、初めて空手部道場にお邪魔し、選手たちと顔合わせをしました。同時に練習前の時間をいただき、選手の皆さんに簡易版食傾向調査を実施しました。これをもとに、私たちは簡単な栄養評価をし、6月に再度訪問して選手おひとりずつに食事のポイントをまとめたシートをお配りしました。今後私たちは、詳しいサポートまたは遠隔栄養サポートを受けたいという選手の方々に対し、web会議システムを用いて、活発な取り組みを行いたいと考えています。

 

kawaraban_vol38_05s.jpg
4月に道場にお邪魔して、ご挨拶した際に撮った写真です。
これからお付き合いよろしくお願いします!

 

kawaraban_vol38_06s.jpg
皆さんにアンケートや食調査にご協力いただいています。
空手部の皆さんだけあってとても折り目正しく、私たちも心地よい緊張を感じます。


アンケートから多くの皆さんが料理教室の開催を期待して下さっていることもわかりました。夏休みには本学の調理室で料理教室を開催し、実践的なサポートをして選手の皆さんの 『技』へのパワーアップに役立てていただく予定です。

「かわらばん」の今後のwebゼミ通信を是非ご期待くださいね。

 

担当 食物栄養科 教授      
食品衛生学研究室  良永裕子