ヘルシー通信

オクラ ~ネバネバに隠された秘密は?~


2007年度7月号 オクラ ~ネバネバに隠された秘密は?~

オクラ?
そろそろ旬、間近か・・・・・・

夏野菜として知られているオクラ。
酢の物、煮物など和食を彩る野菜の一つです。
アオイ科トロロアオイ属の1年草熱帯地方では、多年草若い果実(さく果)を食します。
果色は、緑の品種が多いが赤色やクリーム色のものもあります。

 

オクラ伝来
意外に新しい食歴・・・・・

原産地は、諸説もありますがアフリカ東北部とされています。
2000年前には、エジプトで栽培されたと言われています。
またアメリカには、18世紀に伝わり、19世紀以降に栽培が広まりました。
我が国には、中国を経て江戸時代の末期に渡来しました。
しかし、我が国で食用にされるようになったのは戦後以降からです。
以前は、鑑賞用として栽培したり、コーヒーの入手が困難であった時代はオクラの完熟種子がコーヒーの代用として利用されていました。
戦後、台湾、東南アジア等でオクラの食した経験者たちが帰国し、国内で栽培をはじめました。高温性作物なので高知県、沖縄県、鹿児島県などで栽培されるようになりました。
サラダの需要増加も後押しとなり、1970年頃から生産が拡大していきました。

 

その栄養は?
驚く栄養成分・・・・・・・

種ごと食べられる緑黄色野菜!!
オクラは、ビタミン・ミネラル・食物繊維が多い健康野菜です。

  ビタミンC
mg
ビタミE
mg
カロテン
μg
カリウム
mg

mg
カルシウム
mg
食物繊維
g
オクラ 11 1.2 670 260 0.5 92 5.0
キュウリ 14 0.3 330 200 0.3 26 1.1

五訂日本食品標準成分表より

胡麻等種実類には、ビタミンEが多く含まれていますが、種ごと食べるオクラも多く含まれます。

 

ネバネバの秘密は?
ネバネバ・ヌルヌルは、一体・・・・・

オクラのネバネバ成分は?

1.ムチン(糖タンパク質)

多糖類のガラクタンやマンナン等がタンパク質と結合したもの。
ムチンには、タンパク質分解酵素が含まれ、生で食べるとタンパク質の消化が促進される。 また胃壁を保護して、傷ついた粘膜を修復する作用があります。

2.ペクチン(水溶性食物繊維)

ペクチンは、植物の細胞をつなぎ合わせる働きをする多糖類。
コレステロールを下げる働きや血糖の急激な上昇を抑える働きが知られています。

食品加工学研究室 谷口裕信